会長の部屋

会長:木戸 美一

木戸会長

京都支部協議会
50周年の佳節を迎え

 会員とご家族の皆さま、明けましておめでとうございます
 新年を健やかにお迎えのことと思います


 昨年は私たち支部協の諸活動に、ご理解とご協力をいただきありがとうございました。
 特に、重点課題と位置付けた①大規模災害発災時の会員の安否確認等に向けた「緊急連絡先の最新情報」の提供、②情報労連平和行動としての長崎平和フォーラムへの参加、③ジェンダー平等推進に向けた「女性委員会」の発足、④組織内・「山井和則」必勝を期しての第50回衆議院選挙、⑤退職者の会結成50周年記念祝賀会、等々の取り組みにおいて、それぞれ2025年につながる成果を出すことが出来ました。是非、本年の諸活動に活かして行きたいと思います。
 私たち京都支部協は、本年5月に結成50周年を迎えます。歴史に学び、次なる60周年に向けて、新たな歩みを始めます。
 その第一歩は、本年の以下の主要課題に対する取り組みを前進させることから始めたいと思います。
 その1つは、平和運動の取り組みです
 昨年、日本原水爆被害者団体(日本被団協)がノーベル平和賞を受賞されました。本年は広島・長崎への原爆投下から80年。これを機に日本政府に対し、核兵器禁止条約の早期批准と3月に開催される締約国会議へのオブザーバー参加を、引き続き全国の仲間と共に求めていきたいと思います。また、「核なき世界」の実現に向けて、戦争や原爆の実相を次世代に継承するため、本年は情報労連平和行動・広島ピースフォーラムに参加します。
 その2つは、政治決戦の取り組みです
 今夏の第27回参議院選挙は、組織内「吉川さおり」(比例代表)の四選・必勝を期して「現・退一致」して戦い抜きます。先の衆議院選挙により、自公政権を“過半数割れ”に追い込みました。これを活かし切るためには、参議院でも「与野党伯仲」を実現させて、その先の「政権交代」につなげる選挙戦にしなければなりません。
 その3つは、ジェンダー平等推進の取り組みです
 昨年、ジェンダー平等に向けて発足させた「女性委員会」の活動を、より多くの仲間の結集により拡充・発展させていきます。
 その4つは、退職者の会・京都支部協結成50周年の総仕上げの取り組みです
 昨年度からの“記録と記憶„に残る50周年記念行事の総仕上げとして、「50周年記念誌・発刊パーティー」の開催(5/18)をはじめ、記念レク行事等を実施します。

 会員の皆さまと共に、是非成功させたいと思います。
 本年も、どうぞよろしくお願い致します。

  2025年 元 旦

(2025/01/01 木戸会長 新年挨拶)


『松尾大社の大絵馬』
写真:金原さん(洛西・口丹B)

【巳年はどんな年?】
 今年は巳年(ヘビ年)。
 ヘビは苦手と言う人は少なくないと思いますが、ヘビは古来より「水神」として、また、「豊穣や天候を司る神」として信仰されてきました。
 脱皮をすることから「復活と再生の象徴」、つまり「新しいことが始まる年」になると言われています。・・・夏の参議院選挙で政治の流れが大きく変わることを期待したいと思います。


第二回幹事会会長挨拶

(2025/05/18 都ホテル京都八条)

 ゴールデンウイークが明け、新緑の爽やかな初夏の季節を迎えました。そうした中で、第2回幹事会にご出席いただいた幹事の皆さん、お疲れ様です。

 先ずは、幹事の皆さんに悲しい報告をしなければなりません。私が会長に就任した時の事務局長でありました 上田 保 さんが、先月4月6日に亡くなられました。
 まさに、50周年記念誌の発刊準備の最終段階にかかる時のことでした。
 支部協結成50年の歩みの中で、最も事務局長の在任期間が長く、記念誌の編纂過程で上田さんがご尽力された取り組みが幾つもあり、当時の出来事を思い返すこととなりました。
 改めて、上田さんの支部協活動へのご貢献に感謝を申し上げますとともに、ここに哀悼の意を表したいと思います。

 本日はご案内の通り、幹事会終了後に「支部協結成50周年記念誌・発刊レセプション」を開催致しますので、本幹事会の効率的な議事進行に皆さん方のご協力をお願いしたいと思います。
 従って、私のあいさつも第27回参議院選挙を中心とした政治課題1点に絞り簡潔に申し上げたいと思います。

その1つは、 先週の5月11日に投開票日となった京都府・精華町議会選挙において、私たちが推薦した立憲民主党公認の「大野みどり」候補と、「徳田貴仁」候補が、共に当選を果たされました。参議院選挙を前にしての朗報であります。
 この選挙戦において、ご協力いただいた山城ブロックの皆さんに御礼を申し上げます。
 両候補の今後の活躍に期待をしたいと思います。
その2つは、 第27回参議院選挙の取り組みについてであります。
 昨年の第50回衆議院選挙では、自公政権を少数与党に追い込み、野党は石破新政権と対峙する形で臨時国会、通常国会を迎えることとなりました。
 衆議院予算委員長が立憲民主党から選出されるなど、国会の景色が変わったと称される中で、国会審議、国会運営が展開されることとなりました。
 少数与党政権下で、早速に野党の意見・要望を取り入れる形で補正予算案が修正可決(能登半島地震の「復旧・復興対策費が1000億円増額」)されたこと、また、今通常国会においても「高額療養費自己負担額の増額凍結」がなされるなど、一定の成果が現れているのは確かであると思います。
 同時に、政治の変化を感じ取っている国民・有権者も少なからずにおられると思います。
 その一方で、自公政権は野党との「個別協議を重視する」との振る舞いに力を注ぎ、結果として日本維新の会の賛成を取り付ける形で本予算を成立させました。野党の分断策が功を奏した瞬間でもあります。
 この点において、特に自公政権に対峙することなく、“政策実現”の名の下に自・公与党との協議に前のめりになって、課題や問題点の多い本予算に賛成した日本維新の会の言動は、私には理解できません。
 また、昨今、連合がめざす「政権交代」に異を唱えるような言動が目立つ国民民主党にも、今一度、野党の“大きな塊”の重要性・必要性を考えてもらいたいと思います。
 物価高騰対策や持続可能な社会保障制度の実現など、私たちの生活に関わる政策・制度要求の実現をはじめ、平和で安心・安全に暮らせる社会の実現には、自公政権が推し進めようとしている政策の大転換が必要だと言うことです。
 そのためには、“小異を捨てて大同に就く”という野党の“大きな塊づくり”を持って自公政権に対峙することが、今こそ重要だと考えます。
 つまり、私たちがめざす政策実現をはかるためには、自公政権にすり寄るような形での「個別協議」では限界があるのです。
 要するに、本物の「政権交代」を通じて政策の転換をはかるという王道を歩むことが重要だと考えます。
 是非、野党第1党の立憲民主党が主導権を持って「政権交代」を果たしてもらいたいと思います。
 今夏の参議院選挙は、そのチャンスなのです。衆議院に続き、参議院でも“与党の過半数割れ”をめざし、次期衆議院選挙で本物の「政権交代」を果たす道筋をつける闘いが、第27回参議院選挙であります。
 私たちが成すべきことは、組織内「吉川さおり」参議院議員(比例代表)の4選を果たすことです。
 「現・退一致」して、京都の必達目標である『2834票』を達成するため、皆さんと協力して取り組みを進めていきたいと思います。
 この間、会員の皆さんに協力要請した「吉川さおり」必勝に向けた『支持者・紹介者カード』の取り組みは、極めて低調であり、本日、このような現状を踏まえ、明日から、「吉川さおり」議員の4選に向けた取り組みを強化して参ります。
 また、参議院京都選挙区の「山本わか子」予定候補者の推薦決定を踏まえ、「吉川・山本のダブル当選」に向けて、支部協として全力を挙げて取り組みたいと思います。幹事の皆さん方の家族を含めたご支援・ご協力を重ねてお願いしたいと思います。

 結びに、幹事会終了後の「50周年記念誌・発刊レセプション」は、皆さま方のご協力により総勢160名規模での開催となりました。とりわけ、記念誌発刊にご尽力いただきました編纂委員の皆さんに、改めまして感謝と御礼を申し上げます。

 

以 上

(第二回幹事会 会長挨拶要旨)



第26回定期総会 会長挨拶(要旨)

NTT労組退職者の会   
京都支部協議会   
会長:木戸 美一

 本日の総会は、私たち京都支部協が来年5月に結成50周年を迎えることから、総会終了後には「50周年記念祝賀会」を開催いたします。
 本総会の開催にあたり、私からは、以下、2点について申し上げます。

第1点は、2024年度の重点課題の取り組みにつなげる観点から、主要な課題を中心に概括的に申し上げます。

(1)「能登半島地震緊急支援カンパ」ですが、恒例の年末福祉カンパを終えた直後の取り組みにもかかわらず、数多くの会員さまから多額の支援カンパのご協力をいただきました。京都支部協のカンパ金集約は、188万6900円でありました。助け合い・支え合いの心の通った取り組みとなりました。改めまして、ご協力いただきました会員の皆さまに感謝を申し上げます。
 なお、退職者の会の全国的なカンパ金の集約は、約5千万円でありました。
 現役・組合員の取り組みと併せ、総額で約1億300万が集約されました。このカンパ金は、被災されました会員、組合員、社員等の生活再建の一助として順次届けられています。
 しかし、再び9月に集中豪雨が同地方を襲い、亡くなられた方や被害の増大など、住民生活に甚大な影響が出ています。
 お亡くなりになられた方へのお悔やみと、被災されました全ての皆様にお見舞いを申し上げますとともに、復旧・復興に向けては、中央協と連携し取り組みます。
 また、大規模自然災害発災時の会員の安否確認、及び被災状況の把握のため、全会員の皆さまから最新の「緊急連絡先情報の提供」をお願いする取り組みは、98%を超える極めて高い回収率で、取り組みを終えることが出来ました。
 この取り組みは、会員との信頼なくしては成就しないセンシティブな取り組みであり、丁寧かつ慎重な会員対応と粘り強く取り組んだ結果が、この成果につながったものと考えます。情報収集から、データ投入作業までを、中央協が示す6月末までに完了出来ました。まさに、会員の皆さまのご協力とブロック役員の熱心な取り組みがあればこその成果であると思います。

(2)平和運動の取り組みについて
 今もなお、ロシアのウクライナへの軍事侵攻やイスラエルとパレスチナのガザ地区を支配するハマスの武力衝突は続いており、停戦・和平への展望は開けていません。
 また、中東をはじめ世界の各地で戦争・戦闘が起きていて、何の罪もない子供や民間人を含む多くの国民が、今この瞬間にも犠牲になっています。
 私たちは、「平和なくして退職者の会の活動なし」「平和なくして長寿なし」との認識で、中央協をはじめ全国の仲間や京都退職者連合との連携による平和諸行動に取り組んできました。
 先週の11日には、ノーベル委員会が「日本被団協」にノーベル平和賞を授与すると発表しました。その授賞理由は「核兵器のない世界の実現に尽力し、核兵器が二度と使われてはならないことを、証言を通じて示してきた」としています。「ノーモア・ヒバクシャ」を訴え続けてきたことが、評価されたのです。
 私たちが、これまで日本政府に対し求め続けてきた「核兵器禁止条約」の早期批准や、締約国会議へのオブザーバー参加など、この歴史的な評価を踏まえ、引き続き中央協や京都退職者連合と連携し「核なき世界」に向けた取り組みを強化していかなければならないと考えます。
 来年は戦後80年を迎えますが、情報労連が取り組む「平和4行動」の一つである「広島ピースフォーラム」に、昨年の「長崎平和フォーラム」に続いて支部協独自の取り組みとして参加することとします。

(3)女性参画・参加の取り組みの推進について
 2023年度は、支部協3役に久方ぶりに女性副会長を選出し、支部協全役員の25.0%を女性役員が占める体制で支部協運営を行ってきました。
 ちなみに、全国的な女性参画の比率は約19%であります。従って、京都支部協の女性役員比率は全国より約6%多い状況下にあります。
 本日、後ほどに2024年度の支部協役員の承認行為を行いますが、女性立候補者が全員承認されますと女性役員比率は約27.2%となり、昨年度を上回ることとなります。
 今、ジェンダー平等が国内・外で大きく取り上げられています。中央協や退職者連合においても「女性役員比率30%をめざす」との方針が示されており、支部協として引き続きの努力をしていきたいと思います。
 そうした状況下にあって、本年3月に女性会員のあらゆる「声」を支部協活動に反映させるため「女性委員会・準備委員会」が立ち上げられ、8月には多くの女性が集い「女性委員会・発足式」が開催されました。
 この運動的成果を2024年度につなげ、女性ネットワークの構築をはじめ、女性委員会の更なる充実・発展を期待したいと思います。
 また、これを機に支部協の意思決定機関である幹事会に女性委員会のオブザーバー参加を進めることを提案しています。是非ともご賛同をいただきたいと思います。

(4)支部協結成50周年記念行事について
 現在のNTT労組退職者の会・京都支部協議会は、1998年に全電通退職者の会・京都支部協議会から名称変更をして今日に至っています。
 全電通退職者の会・京都支部協議会の結成は1975年5月18日であり、来年5月に結成から丸50年を迎えます。
 私たちは、半世紀にわたる歴史を振り返りながら、諸先輩が築かれた退職者の会・京都支部協の更なる発展を期して、記憶と記録に残る記念行事を実施するため、「結成50周年記念行事・準備委員会」を立ち上げ、縷々検討を重ねて来ました。その結果、①本日の第26回支部協定期総会終了後に「結成50周年記念祝賀会」を開催し、『50年の歩み・ダイジェスト版』を作成すること、②来年の5月18日には「結成50周年記念誌発刊パーティー」を行うこと、③50周年記念レクリエーションを実施すること等を確認しました。
 なお『50年の歩み・ダイジェスト版」につきましては、本日皆さまに配布させていただきました。歴史の一端を知っていただければ幸いであります。
 このダイジェスト版の作成に携わっていただきました編纂委員会のメンバーに厚く御礼を申し上げます。

第2点は、昨日公示されました第50回衆議院議員選挙について

 前回の菅政権から岸田政権への移行と同様に、今度は岸田政権から石破政権への表紙を変えただけの疑似政権交代の下で、第50回衆議院選挙が実施されることとなりました。
 石破茂氏は決選投票で逆転勝利し、第102代内閣総理大臣に選出されるや否や、総裁選挙時に訴えていた主張をことごとく覆し早期解散を断行しました。ご祝儀相場のある内に、野党の選挙協力体制が進まない内に、新閣僚のボロが出ない内に、まさに、「党利党略」のための解散に他なりません。「裏金事件」に関与した議員の一部を非公認にしただけで、自民党の組織ぐるみの政治資金規正法違反の事件に蓋をする石破新政権に、真の政治改革など出来るはずがありません。この選挙で勝てば、‟禊を済ませた”と言わんばかりの石破新総理のブレブレの言動を、私たちは断じて許せませんし、認める訳にはいきません。
 「政治とカネ」にまみれ、「裏金事件」を起こして反省のかけらもない自民党に、これ以上の政権運営を任す訳にはいきません。
 私たちにとっては、直面する物価高騰への対策をはじめ、少子高齢化が急速に進む日本社会の中にあって、年金・医療・介護・子育て支援等の「持続可能な社会保障制度の改革」という重要な政策課題の取り組みがあります。
 この重要な政策課題に対しては、私たちと価値観を共有する立憲民主党を中心とする全うな政治勢力との連携を通じてこそ、高度福祉社会の実現が可能になると思います。
 その為にも、私たちはこの第50回衆議院選挙において「政権与党の過半数割れ」を実現し、「政権交代」につなげることが重要なことと考えます。
 だからこそ、私たちが推薦する京都1区の「平竹耕三」候補、3区の「泉ケンタ」候補、4区の「北神圭朗」候補、5区の「山本和嘉子」候補、6区の「山井和則」候補の完勝を果たすことです。
 「現退一致」して、共に頑張りましょう!

 

(2024/10/16 於 都ホテル京都八条)